9室(9ハウス)をトランジット金星が通過!何が起こる?実際の体験談
日々移動する天体は、私たちに物事の予兆を教えてくれます。この記事では、9室にトランジットの金星が入る時期の基本的な意味と、実際の体験談について説明。出来事をキーワードだけで読むのではなく、「なぜそう解釈するのか」についても触れます。西洋占星術に関して少し踏み込んだことが聞きたい、という人向けです。
それでは、9室にトランジットの金星が入る時期の解釈についてご覧ください。
目次
9室にトランジット金星が入る時期に何が起こった?
9室にトランジットの金星が入る時期は、知らない世界に触れて喜びを感じるような出来事が起こりました。
具体的に体験した内容は、以下の通りです。
- 長期旅行
- 交流会へ参加
- 占い鑑定を受ける
- 占い講座へ申し込む
- 音声コンテンツをひたすら聞く
旅行以外の共通点は、「他者の価値観に触れる行為」です。旅行に関しては、知らない世界に触れる、と言えるかもしれません。
9室にトランジット天体が入る時期の影響力とは?
9室にトランジットの天体が入ってくると、それなりに影響力を実感します。なぜなら、古典において「9室は良いハウス」と言われるから。
ハウスには3つのレベルがあり、アングル・サクシデント・ケーダントの順で強いです。強いハウスであるほど、人生における影響力を実感しやすいとされます。9室はケーダントですので、一番弱いハウスです。では、9室の影響力は弱くて自覚しにくいかと言うと…そうでもありません。
9室はホロスコープ上には高い位置にあり、神様の象徴でもある太陽がジョイ。不吉なハウスだなんだと言われるケーダントの中では、9室は特別扱いなのです。ですので、9室に天体が入った際にはハウスが活性化され、「こんなことが起こったぞ!」という自覚を持ちやすいと考えられます。
9室(9ハウス)の意味は対話・信仰・思想・旅行!2分で読める西洋占星術用語の解説
9室トランジット金星について教科書的な解釈
9室にトランジットの金星が入る時期は、宗教や哲学に憧れを持ち、他者の説く話に影響を受けやすくなるでしょう。また、学ぶことを楽しく感じ、特に大学以上の高等教育の分野に惹き付けられる傾向があります。読書や習い事、旅行などに関心が向き、自分の知らない世界を知ることに喜びを覚えるでしょう。
古典において、占いは9室の管轄でもありますから、この時期は占いを学んだり、占い鑑定やセッションを受けたりする機会に恵まれるかもしれません。
ここでちょっと余談です。私は基本的に「占いの担当は12室」だと考えますが、それは占いを問題解決のための「方法」として使用する場合です。12室の象意は裏方での問題解決方法なので、悩み事の質問が「彼と復縁できる?」「転職に良い時期が知りたい」といった場合の占いは、12室に該当すると考えます。この場合、占いを学ぶことが目的というよりは、問題解決に焦点が当たっているからです。
9室にトランジット金星が入った時期の体験談
ここからは、9室にトランジット金星が入った時の実際の体験談をご紹介します。トランジットの金星が入るハウスは、そのハウスの分野において浮ついた行動を促し、浪費しやすい傾向があります。(ネイタルの2室の金銭感覚も影響しますが)
9室の象意がはっきりと現れた、興味深い体験をシェアしますね。
長期旅行
9室にトランジットの金星が入った時期、私は長期旅行へ出かけました。古典では、旅行に関するハウスの解釈は、3室が日帰り旅行、9室が一泊以上の旅行や宗教・信仰関連の旅行が該当します。この旅行は長期なので1泊以上しましたし、神社の参拝も行いました。まさに9室の象意にぴったりのイベントです。
そして、旅行先での楽しみ方は、金星のいるサインから簡素に判断できます。熱いサインに天体があれば、これまで行ったことのない場所へ行ったり、新しい体験をもたらしたりするでしょう。冷たいサインに天体があれば、思い出の場所やなじみのある場所で、今までのような楽しみ方をするかもしれません。
私の9室のサインは熱いですが、今回の旅行先はなじみの場所でした。しかし、その土地からさらに足を伸ばして、ある観光地へ向かったのです。その場所を訪れるのは十数年ぶり。一人で来たのは初めてです。この新鮮な体験は、熱が表す「新しさ」だと言えるでしょう。
また、最初の旅行先に関しても、なるべく新鮮な選択をしました。使ったことのないルートを辿る、久しぶりに入るお店、初めて頼むメニューなど。すでに知っていることよりも、未知のことを意識的に探していたように記憶しています。それにより、私の心を喜ばせることにつながったのです。
交流会へ参加
9室にトランジットの金星が入った時期、積極的にオンラインの交流会へ参加しました。目的は、対話を楽しむこと。参加者の皆さんはどんなエピソードを話してくれるのかな、そこで新しい発見があるかもしれないな、などと期待したのです。
そのせいか、周りの方から私の意見を聞かれた時に、ぼんやりとした返ししかできませんでした。なぜなら、この時は自己主張の欲求が控えめで、人の話を聞く方に意識が向いていたからだと考えられます。
占い鑑定を受ける
9室にトランジットの金星が入った期間に、何度か占い鑑定を受けました。普段は何でも自分で占ってしまうので、占い師さんにお願いすることは稀です。しかし、当時は「他にどんな解釈があるのかな」ということが気になったんですよね。
結果的には、占い鑑定を通して、解釈だけではなく伝え方や会話のテクニックなどとても勉強になりました。「短時間にたくさんの情報をもらえたな」「こういう言い方だと素直に受け取れるなあ」など、まさに9室の「学び」を得られたと思います。
占いの講座に申し込む
9室にトランジットの金星が入った時期、突如占いの講座に申し込みました。講座のジャンルは、全く学ぶ予定の無かった未知の占術です。金星の特徴として、「楽しそう!財布のひもを緩めちゃおう!」という浮ついた行動を取ることがあります。結果的に、そこそこのお金が飛んでいきました。
もしこの時、金星に対して土星がアスペクトしていたら、多少慎重さを持てたかもしれません。「お財布事情、本当に大丈夫?」「できる範囲で使おうね」と一度立ち止まって考えることができたのではないでしょうか。(でも後悔はしてないよ!)
音声コンテンツをひたすら聞く
9室に金星が入ったその日に、音声コンテンツを聞き始めました。急にYoutubeやポッドキャストの対談シリーズに興味が湧いたからです。
私の9室は不動宮ですので、全体を把握するために継続して聞く傾向があります。つまり、美味しいところをかいつまむ、結論だけを聞く、といったことでは満足できないのです。
結局、数日を費やして同シリーズを全制覇。1本につき1時間半~2時間ほどあり、全部で12本なので結構な長時間ですが、家事や食事中、休日など時間が許す限り聞き続けました。それを終えたら、また別のシリーズへ。不動宮の金星だから、楽しいことなら飽きるまで行えるのです。
この時期は、とにかく暇さえあれば音声コンテンツを聞き流していましたね。
トランジット金星との上手な付き合い方は?
快楽の象徴である金星は、タロットだと悪魔のイメージ。わかっていてもやめられない、浮ついた行動を促します。
そのため、金星がトランジットでやって来た分野に関して、浪費することがあります。金星は日常を華やかに彩るエネルギーがありますから、たまにはその誘惑に乗るのも良いでしょう。とはいえ、「なるべく無駄遣いを防ぎたい!」という人もいるかもしれませんね。金星の誘惑と上手に付き合うためには、誘惑を全てはねのけるのではなく、コントロールしたり、状況を冷静にふかんしたり、といったことが有効です。
9室の金星をコントロールするには、9室に関するお金のかからない趣味を意識的に行ってみてください。今はインターネットが発達しており、気軽にさまざまな情報に触れることが可能です。例えば、YouTubeやTikTok、Voicyなど無料のコンテンツを楽しむのも一つの手。また、期間限定で、コンテンツを見放題&聞き放題のサブスクに加入するのも良いかもしれませんね。
あるいは、図書館へ行って本を借りまくる、無料のセミナーに参加する、といったことも当てはまるでしょう。工夫次第で、無駄遣いを抑えて金星を輝かせることができるはずです。トランジット天体とうまく付き合い、充実感のある日々を過ごしましょう。
関連リンク
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