青い空と雲の画像

「西洋占星術ってどんな占い?」「12星座だけで性格なんてわかるの?」という疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、西洋占星術の基礎知識と占えることについて解説
本格的な西洋占星術では、性格や恋愛・結婚、仕事、相性などさまざまなことが読み取れます。
よくありがちな太陽星座だけの星占いとは異なり、個人が持つ10個の天体を使って占うからです。
そこからシチュエーション別に現れる性格傾向や、うまくいきやすい方向性、タイミングなどがわかります。
この記事を読むことで、西洋占星術の歴史や何が占えるのかを理解できるようになるでしょう。
ぜひ最後まで見てくださいね。

西洋占星術の基礎知識

西洋占星術の知っておきたい基礎知識について解説します。
かいつまんだ歴史や西洋占星術の種類、惑星について順番に見てみましょう。

西洋占星術の歴史

西洋占星術の起源は、古代バビロニアにあると言われています。
元前5世紀頃にはすでにサイン(星座)の概念が記された書籍が存在したとされており、西洋占星術の歴史が非常に古いことがわかりますね。

その後、占星術は西洋と東洋の地域に分かれて発展。
しかし、キリスト教の布教や科学の発達により、一時西洋占星術のブームは下火になりました。
キリスト教では占いはタブーであり、忌むべきものだからです。

ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーは占星術の功労者の一人ですが、彼の「天文学は賢い母、占星術は愚かな娘」という言葉はあまりにも有名。
発言の意図としては、「天文学は高尚な学問だけど、占星術は食い扶持をつなぐための手段」だったと言われています。
要するに宗教の権威の手前、占星術の肩身は狭く、堂々と「占星術は良いものだよ!」と言える空気ではなかったのです

17世紀のイギリスでは、 占星術の父と呼ばれるウィリアム・リリーの活躍により、古典の技術を集めた「クリスチャン・アストロロジー」が発行されました。現代でもこの書籍の復刻版が販売され、世界中に影響を与えています。

そして、20世紀になると占術師アラン・レオが現れます。
彼は西洋占星術をカウンセリング的な要素を重視した心理占星術として、大衆的な人気を復興させることに成功。
現代ではその流れをくみ、西洋占星術をその人の宿命として捉えるよりも、生まれ持った性格や気質を活かすために使おうという考えが主流となっています。

西洋占星術の種類と惑星

西洋占星術はざっくりと2種類に分けられ、モダン占星術(心理占星術)、古典的占星術(ホラリー)があります。

占いに使用する10天体は月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星です。
厳密に言えば月は地球の衛星ですし、太陽は恒星で、冥王星は準惑星へ降格しましたが、西洋占星術の世界ではこれらを含めた10天体を「惑星」と呼びます。

古典では天王星以降の天体を除いた、月~土星までの7天体を扱います。
社会天体が発見された時期は、天王星が1781年、海王星は1846年、冥王星は1932年。
古典占星術が栄えていた時代は、天王星以降の天体は発見されていませんでした。
そのため、7天体を基に世界観が体系づけられたのです。

また、西洋占星術の起源とされる古代バビロニアの土地は、四季があったとされています。
星座の性質には四季が関係するため、四季のある地域で生まれた人の方が、西洋占星術が当たりやすいという説もあるのです。

占うために必要な情報は?

西洋占星術で占う際には、ホロスコープを作成する必要があります。
ホロスコープとは、人が生まれた瞬間を切り取った星の図のこと。
ホロスコープを作成するためには、以下についての情報が必要です。

  • 生年月日
  • 出生地
  • 出生時刻

なるべく、母子手帳に記載のある正確な時間を調べましょう。
なぜなら星回りは約4分で1度変わるため、未来予測をする場合、1度ごとに時期が1年間ズレる可能性があるからです。
1度はささいな差のように見えますが、1年違うと大分結果が変わってきますよね。

また、出生地に関しては、一般的には「市まで」わかると良いとされています。
Webサイトによっては、都道府県まででOKのところもありますね。
もし古典の技法による未来予測をする場合、情報が細ければ細いほど良いので、病院で生まれたならその住所がわかると尚良いです。
しかし、占い師にそこまでの情報を要求されることは稀でしょう。

出生地と出生時刻がわからないと占えないの?

出生地と出生時刻がわからなくても占うことは可能です。
ただし、占える範囲は限られます。
生年月日のみがわかる人は、惑星と惑星が在住するサイン(星座)で個々の象意を、アスペクトで惑星同士のエネルギーの関わりを読みます。

生年月日・出生地・出生時刻の全てがそろった状態なら、ASCや月、ハウス、ハウスの支配星がわかるため、占えることが増えます。
それぞれで占えることについては、以下の通りです。

  • ASC:肉体や無意識の行動/気質
  • 月:肉体/感情/好き嫌いの表現方法
  • ハウス(室):惑星の力が発揮される分野やシチュエーション
  • ハウスの支配星:各分野やシチュエーションで活躍する力をもっと活かすための方向性

月は公転周期が早いため、1日で13度程度動きます。
出生地と出生時刻がわからない場合、出生地は首都である東京に、出生時刻は昼間の12時に設定します。
仮の12時に設定することで、実際のホロスコープとの誤差は7度前後に抑えられるからです。

相性占いでは、自分の出生情報はわかっていても、相手について生年月日以外はわからないというケースがほとんどです。
もし相手が海外出身の場合は、誕生日も変わる可能性があるため、なるべく国や市までわかるのが理想ですね。

いずれにせよ、精度の高い鑑定を望む場合は、詳しい出生情報がわかるのがベストです

ホロスコープチャートの作成方法

昔のホロスコープは、惑星の移動を記した天文暦を参考に手書きしていたため、作成に膨大な時間がかかっていたそうです。
近年は文明の利器により、多数の占星術ソフトやアプリ、Webサイトなどが出てきたため、気軽にホロスコープを手に入れられる時代になりました。
無料で利用できるものが多いのは嬉しいですね。

おすすめの無料ホロスコープ作成サイトやソフトは、以下の通りです。

  • さくっとホロスコープ
  • スターゲイザー
  • AMATERU(アマテル)

よければチェックしてみてくださいね。

西洋占星術で占えること

西洋占星術で占えることは以下の通りです。

  • 性格や気質:自信を持ちやすい方向性/無意識の行動/シチュエーション別の行動
  • 恋愛:恋愛観/好きな人に対するアプローチ方法/相手に好かれて納得する方向性
  • 結婚:結婚観/相手とどんな関係や環境なら長続きしやすいか
  • 仕事:築きやすい肩書やキャリア/稼ぎやすい方向性/仕事のモチベーション維持の方法
  • 対人関係:個人的な関係においてのあなたの姿勢・関わり方
  • 金銭感覚:お金の使い方/稼ぎやすい方向性
  • 考え方:感情重視か理論重視か/どうしたら考えが捗るか
  • 相性:うまくいきやすい部分/気を付けたい部分
  • 運勢・時期選び:いつ頃○○が起きやすい/動きやすい時期/停滞しやすい時期
  • 健康
  • 妊娠・出産

健康や妊娠・出産に関してはナイーブな要素になるため、鑑定していない占い師さんもいるでしょう。

古典×モダン西洋占星術がおすすめ

私の扱う西洋占星術は、古典とモダンを掛け合わせた良いとこどりの占いです。
惑星やサインについては、温度や湿度、品位といったベーシックな知識を基にロジカルに解釈。
小惑星や感受点も取り入れつつ、あくまで主役は基本の惑星とサインとハウスだと考えます。

西洋占星術はその人の取扱説明書です。
その人の考え方や行動の傾向、つまずきやすいポイントなどを導き出し、生まれ持った気質を生かすための方法を提示するのが良い占いだと考えるからです。

相性に関しても、「相性が良いから何もしなくても一生幸せ」「相性が悪いから不幸になる」といった単純な解釈で終わらせたりはしません。
せっかくのご縁を大切にしてほしいからです。
お互いに理解しやすい部分や、ぶつかりやすい部分、気を付けたいポイントなどをご提案いたします。
そうすることで、ご依頼者様と相手の相互理解に役立ててほしいのです。

西洋占星術はうまく利用してなんぼ、だと思います。
私が今占いに携わる活動をしているのも、ホロスコープ上に現れているんですよね。
おかげさまで今、数年前には想像もつかなかった楽しい生活を送れています。
ぜひ一緒に、あなたの生まれ持った星の活かし方を探してみませんか?

個人鑑定について

個人鑑定で占えることは、ご依頼者様の気質の活かし方や、恋愛・結婚、仕事、対人関係、相性、運勢などです。
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