月のボイドタイムの必要性について真剣に考えてみた
「月のボイドタイムって何?」「そんなに影響あるの?」という疑問を持っていませんか?
月のボイドタイムとは、月がいかなる惑星ともアスペクトしていない、月がノーアスペクトの状態になる時間帯を示します。
月のボイドタイムが用いられるのは、主に新月の願いや満月の願いの時。
「新月の願い事をする時は、月のボイドタイムを避けましょう」というふうに使われます。
私もこれまでずっとそのルールを守ってきましたし、願いもそれなりに叶ってきたので、今更疑問を持つというのもおかしな話ではあります。
しかし西洋占星術を勉強するほどに、別の疑問が湧いてきたのです。
「月のボイドタイムの定義ってなんだろう?」と。
この記事では、月のボイドタイムの定義や採用の必要性についてまとめました。
月のボイドタイムについて知りたい、新月や満月の願いに興味があるという人はぜひ最後まで読んでください。
目次
月のボイドタイムの定義とは?
結論からいうと、「月のボイドタイムの定義は占星術師さんによって違う」に尽きると思います。順番に解説していきますね。
まず月がノーアスペクトになる時間帯を「月のボイドタイム」と言います。
これは大体の人が共通して持つ概念でしょう。
しかし、そもそもアスペクトのオーブの範囲は占星術師さんによって考え方が異なるのです。
5度前後の人もいれば、「太陽と月は特別だから」と6~7度取る人もいます。
ちなみに私の場合はトランジットに限って、接近は3度で分離は1度。
占星術の先生がこのやり方だったため採用したのですが、おそらくこのスタイルは少数派。
占星術の教科書的な本では、もっとオーブを広く取っているからです。
また、アスペクトの種類に関しても、メジャーアスペクトのみ採用する人もいれば、30度や150度のマイナーアスペクトまで見る人もいます。
ちなみに私は、通常の鑑定では30度や150度も加味しますが、厳密にはアスペクトとしては考えません。まあ、この話はいずれ別の機会にするとして。
そして、度数の小数点以下は切り捨てる人と、小数点以下まで見る人とでも考え方は違ってくるでしょう。
例えば切り捨てる人は1度ごとに見るし、小数点以下までの人は1度何分まで見るので、当然ボイドタイムの時間帯も変わります。
つまり、月がノーアスペクトになるタイミングはかなり解釈の自由度が高いんですよね。
月のノーアスペクトと新月の願いの関係性
月のノーアスペクトは、月の力を発揮する時にどの惑星とも手を取らないということです。
つまり、タイミングが少しズレると解釈できます。
月は感情を司るので、楽しい・悲しい・嬉しい・怒りを感じるといった感情のテンポが少し遅れると言えるのです。
そのため、月のボイドタイムについてよくある記述で「願い事が曖昧になる」というのは、あながち間違ってはいないでしょう。
本当の願いとは少しズレた願いをしてしまう可能性があるからです。
とはいえ、月のノーアスペクト自体に関しては、私は凶意としては捉えていません。
時々、ネイタルの月がノーアスペクトの人に対して心配の声を聞きますが、その特徴が極端にネガティブに作用することはありませんよ。
実際の鑑定を通しても、そのように感じます。
ですので、ボイドタイムを極端に悪いものとして捉えなくても良いんじゃないでしょうか。
結局、月のボイドタイムってどうなの?
以上のことから、月のボイドタイムは占星術師さんによって解釈が異なるということがわかりました。
いろいろな情報を見聞きした上では、目標がはっきりしている場合や、どうしても叶えたい願いがある場合は、なるべく月のボイドタイムは避けた方が良いでしょう。
ボイドタイムの基準についてはそれぞれの解釈に一任されており、自由度は高いです。よって、正直正解はありません。
ライトな占いファンの方が新月の願いについてネットで検索して、あるページにたどり着いたとして、ボイドタイムの捉え方はその記事を書いた占星術師さんの解釈が反映されていると言えます。
そのため、その方の考えが正しいと信じるしかないでしょう。
新月の願い事を叶えるためにできること
自分自身で検証を重ねていきましょう。
結局、自分で納得した方法を採用するのが一番だからです。
「今回はボイドタイムに願ったせいか、結果がぼやけたな」「前回は問題なかったかも」といった検証を経て、しっくりくるスタイルを取り入れてみてください。
結局、願い事をするのは自分自身です。
主体性を大事にすることは、願いを叶える上でも重要だと思います。
今回改めて月のボイドタイムについて考えてみて、私としてはこの概念を採用すれば多少メリットはあるけど、絶対に取り入れなきゃいけないものでもなさそう、と感じました。
今後また検証を重ねてみて、考えが変わる可能性はありますが。
この記事が、少しでもあなたの役に立てれば幸いです。