炎の画家!ゴッホのホロスコープを読んでみた

大きなひまわりの写真

世界で最も有名な画家の一人、ゴッホのネイタルホロスコープを読んでみました。
ゴッホのチャートは天体の品位がてんこ盛りで、あまりにもできすぎている…!
この記事を読むことで、ゴッホの本質を理解するヒントが得られることを願って。
ぜひ最後まで読んで、少しでもゴッホに思いを馳せていただければ幸いです。

ゴッホって何をした人?

フィンセント・ファン・ゴッホ 「ひまわり(15本のひまわり)」
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ひまわり(15本のひまわり)」 (1889)

世界で最も有名な画家の一人である、フィンセント・ファン・ゴッホ。
彼はポスト印象派の代表的な人物で、炎のように激しい色合いで絵を描くことから、通称「炎の画家」と呼ばれています。
ゴッホの画家人生は27歳からスタート。
画家生活10年で生み出した作品は約2000点にも及びますが、生前に売れた絵はたったの一点と言われています。

弟のテオドール(通称テオ)から援助を受けて画家活動をしていたものの、食費を切り詰めて画材代やモデル代に回すなど、貧しい生活を送っていたようです。
ゴッホから弟宛ての手紙をまとめた書籍「ゴッホの手紙」によると、何日もコーヒーだけで凌いだことも少なくなかった様子。
しかし、彼の死後に作品の評価が上がり、高値で取引されるようになりました。

ゴッホの作品「ひまわり」はあまりにも有名ですが、それ以上に耳切り事件(ゴーギャンとケンカ別れした後、自身の耳を切り取って娼婦に贈ったとされる)や最期の迎え方など、センセーショナルなイメージも少なくありません。
ゴッホの「炎」の源は何だったのか、ホロスコープを通して見ていきましょう。

ゴッホの画家人生はホロスコープに表れている?

ゴッホのホロスコープのネイタルチャート

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ゴッホの太陽は牡羊座、月は射手座です。
火のサインは熱くて乾いており、自分の内側から湧き出たものを大切にします。
太陽牡羊座は新しい世界へチャレンジすることで人生が輝き、月射手座は未来に希望を持ち、精神性を高めることを好みます。
ゴッホは他人がどう思うかよりも、「自分がどうしたいか」「自分がどうありたいか」について関心が高かったと解釈できるでしょう。

生まれ持った才能と表現力

ゴッホのホロスコープは、その才能と表現力によりキャリアを築くことを暗示しています。
2室獅子座は他の人とは異なる才能を持つことを、3室獅子座は独自の発想力を表すからです。

エッセンシャルディグニティ表の牡羊座

また、それぞれの支配星である10室牡羊座太陽はエグザルテーションとトリプリシティを獲得しており、とても品位の高い状態です。
このことから、ゴッホが才能に恵まれ、驚異的な表現力があることがわかります。
そして、10室の品位が高いのは社会的な名声を得やすいことを示唆します。

さらに、ゴッホは自身の軌跡や人生観がキャリアになる星を持っています。
仕事に関する2室・6室・10室を見ると、ハウスカスプやその支配星がほとんど火のサインだからです。
2室の獅子座は独自の能力を持って、6室射手座は信念を基に働くことでモチベーションを上げ、10室牡羊座は全く新しい理念を達成することを目指します。
彼は自分の理念や信念によってキャリアを育む、つまり「ゴッホの生き様を見せること」がキャリアになると考えられるのです。

ゴッホの人生は実にパワフルでした。
好きな人ができれば熱烈に愛し、貧しい農民のために熱狂的に伝道活動を行い、絵によって人を救うという理想の実現に向けて筆を取り続けました。
体を酷使して絵にのめり込む兄に対し、テオが心配する手紙を送ったという記録も残っています。
道中、周囲とトラブルを起こしたり、家族関係に悩んだりしたようですが、「自分の信念を実現したい」という並々ならぬエネルギーは、まさに火のサイン。
「炎の画家」と呼ばれるのもうなづけます。

もちろん彼の絵が素晴らしいことに違いはありませんが、彼自身の熱狂的な生き方が作品にストーリー性を持たせて、その魅力を高めていると思いませんか?
彼のキャリアは、火のサインが示すように誰にも真似できないものだと言えるでしょう。

ゴッホが世界有数の画家になった理由

ゴッホが死後に名声を上げ、世界の偉大な画家の一人として後世に伝えられるまでになったのは、10室の状態が良すぎるせいかもしれません。
10室には牡羊座太陽に加えて、魚座の金星(エグザルテーション)・火星(トリプリシティ)まで入っているなど、品位の高い天体がてんこもり状態です。

画像のホロスコープのハウスサインシステムはプラシーダスですが、他にも試したところ、やはり10室付近に天体が集まっています。
ゴッホは常に自分の社会に対する影響力について、意識していたことでしょう。
手紙の中でも、いつか画家として成功すると信じて、懸命に絵を描き続ける様子が書かれています。

しかし火の強い人ですから、自分の気に入らない相手へゴマをすってまで成功したくはなかったようです。
テオへの手紙では、グーピル商会の人間に絵を批評されることを嫌がるような記述がありました。
グーピル商会とは、かつてゴッホが画家になる前に務めていた美術商で、金儲け主義に辟易して退職したとの説があります(ゴッホの勤務態度にも問題はあったようですが)。
ゴッホの理想とする成功とは、お金を儲けて社会的ステータスを手に入れることではなく、自己実現を果たすことだったのでしょう。

また、これだけMC付近に品位の高い天体が集まっているせいか、ゴッホは生前からその強烈な存在感を周知されていたようです。
MCは建物の看板のようなものなので、看板付近に天体がたくさんあれば単純に目立ちますよね。
死後の評価の向上は、その良くも悪くも目立っていた10室が、社会的に良い方向へ発揮された結果なのかもしれません。

なぜテオの援助を得られたのか

画商である弟のテオはゴッホの唯一無二の理解者です。
ゴッホが画家業に集中することができたのは、テオによる長期的な援助があったから。
手紙の中でも、テオ宛に頻繁に送金を頼むリアルな様子が書かれています。

ホロスコープを見ると、ゴッホの芸術的な才能によって周りから援助を受ける、ということがわかります。
援助を表すのは8室で、その支配星は11室牡牛座土星・天王星。
11室は周りを魅了する力で、牡牛座は五感を陶酔するサイン、つまり芸術を表します。

ゴッホとテオの相性円

さらにゴッホとテオのシナストリーでは、11室にテオの牡牛座太陽が入っています。
テオの存在のおかげでより創作活動に身が入ったことでしょう。

ゴッホは弟の援助を「自分で稼いだお金」だとしたいがために、お礼として作品を送りつづけ、テオの家にはゴッホの描いた作品であふれていたそうです。
自分が生み出した作品やその芸術センスによって周りを魅了し、サポートしてもらうという流れは、星の示す道だったと言えます。

また、テオは牡牛座太陽と金星の合を持っており、品位の高い状態です。
牡牛座の金星は優れた芸術センスを持つことを表し、テオは当時売れていなかったルノワールやロートレック、モネなどの絵を買い集めていたそうです。
ゴッホの死後、テオも彼に続くように亡くなりましたが、画商としての優れた才能が失われたことは惜しいと言わざるを得ません。

並々ならぬ才能を持つゴッホと、目利きのいいテオ。
二人が兄弟として生まれたのは運命的なものを感じさせます。

膨大な作品数を生み出した秘密

ゴッホは面倒事を解決する能力が高いため、作品作りが捗ったと考えられます。
なぜなら面倒事を表す6室には射手座木星が入っており、ハウスカスプの射手座の支配星である木星も6室に回帰しているからです。
射手座の木星はドミサイルなので、ゴッホは雑事・面倒事を面倒くさがらずにとりあえず手を付けてみよう、という意欲が強いのではないでしょうか。

これが作品数とどう関係するのかというと、例えば画家業の日々は楽しいことだけではないですよね。
少なくとも絵を描くためには、絵具やキャンバスなどの画材を用意したり、アトリエの環境を整えることが必要です。
そこで「面倒だな」で終わってしまう人は、一生描けないわけです。
身近にもいませんか?「ああしたい、こうしたい」と理想を語るものの、手が止まっている人。
逆に実行力のある人は、着実にやりたいことを叶えているのではないでしょうか。

手紙の中で、ゴッホは度々テオに対して絵具やキャンバスの送付を頼んだり、今月の家賃をいくら払ったかなどを報告しています。
ゴッホが膨大な数の作品を生み出せたのは、6室の状態が良いためにさまざまな面倒事を片付けながら絵筆を取れたからでしょう。
6室に射手座の月があるので、何かに手をつけていた方が気がまぎれるタイプだったのかもしれません。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「星月夜」 (1889)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「星月夜」 (1889)

また、6室は問題解決能力を表すため、絵の技術向上への意欲も高かったと言えます。
例えばアルル時代にゴーギャンに教わった絵具の扱い方を取り入れたり、彼のやり方に倣って想像で絵を描いてみたり。(ゴッホは実物をモデルに絵を描いていた)
その結果、晩年には想像で描いた風景画「星月夜」を完成させました。
6室射手座は木星が強い場所ですので、「とりあえずやってみよう精神」が功を奏したとも言えます。
ある意味、努力の天才なのかもしれません。

情熱を胸に抱き、生き抜いた稀代の天才

ホロスコープからわかるのは、ゴッホはとてつもない理想主義者であり、その実現に向けた行動力にあふれていたと言えます。
また、弟テオの存在により芸術家としての顔が強化され、金銭面だけではなく精神的な支えにもなっていたということ。
理想を追う情熱と周りの支えにより、炎の画家として生き抜くことができたのではないでしょうか。
この記事により、少しでもゴッホの魅力を伝えられたら嬉しく思います。

参考文献:
エミル・ベルナール 編,硲伊之助 訳(1955).『ゴッホの手紙 上』.岩波文庫,[205]
J.v.ゴッホ‐ボンゲル 編,硲伊之助 訳(1961).『ゴッホの手紙 中』.岩波文庫,[301]
J.v.ゴッホ‐ボンゲル 編,硲伊之助 訳(1970).『ゴッホの手紙 下』.岩波文庫,[292]

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